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今こそ、静かなひとり旅

shorindo

更新日:2022年1月23日



新型コロナの影響が長引くなか、密を避け、県境をまたいだ移動の自粛が求められ、多くの国民にストレスが溜まっていることかと思います。


でも、そういう時にこそ、人のいない秘境や山里の神社仏閣、廃線・廃道など、歴史の深いところを訪ねて、ひとり旅を楽しむチャンスです。


そんな旅は、有名観光地めぐりとは違って、旅のコースを一人で選んで、旅先で迷っても一人で決め、思わぬ出会いにも巡り合える、まさにこれこそ旅の醍醐味を味わえるものです。


この企画では、通常の観光ガイドとは異なる本を集めてみました。




若山牧水『歩く人 牧水紀行文集』田畑書店

旅と酒。そして、全国津々浦々にいる仲間たち!幼少の頃、耳川で渓谷の美しさを知り、美々津で海を見て以来、旅に明け暮れる人生を運命付けられた牧水。実に生涯の9分の1の歳月を過ごした旅の空、そこには常に山水の風景、森に遊ぶ鳥たちの声、そして気の置けない仲間たちと酌み交わす酒があった。その牧水の紀行文のなかから傑作だけを選りすぐり、牧水の人生に重ねて編年でまとめた決定版。田畑書店・若山牧水散文シリーズ3部作、ここに完結!


若山牧水『新編みなかみ紀行』岩波文庫



ペール・アンディション『旅の効用 人はなぜ移動するのか』草思社

不機嫌という病を治すにはまず、自分の安全領域から外に飛び出すことだ。そうすれば、すべてをコントロールしなくても日々がうまく運んでいくと気づくこともある。世界を旅したジャーナリストが「人が旅に出る理由」を重層的に考察。味わい深い旅論!


大森英洋『そして、ぼくは旅に出た』あすなろ書房

オオカミに導かれて北米の森へ―それが、自分の人生を前に進めることのできる、ただひとつの行動だった。

目次

夢を見た あの頃 最果ての町 森と湖の世界へ 荒波を越えて なぜ写真だったのか 流れゆくままに 探検家ウィル・スティーガー ホームステッドの日々 ジムと過ごした時間 デレーチョの爪痕 時は流れて はじまりの場所へ


『白洲正子と楽しむ旅』新潮社

旅によって白洲さんは形づくられ、そのことが私たちを旅へと誘う。名著『かくれ里』で歩かれたあの魅力的な里や祭は、今どうなっているのか?「愛の上人」明恵のいぶきがのこる寺・高山寺とは?その生誕地・紀州とは?傑作『西行』を手に紀州高野山と讃岐の地へ。武相荘から正子さんの散歩道をたどり、その求めた風景に出会う。


『白洲正子 祈りの道』新潮社

『西国巡礼』『かくれ里』『近江山河抄』『十一面観音巡礼』…数々の名作随筆に綴られた紀行文を道標に祖母・正子の足跡を辿り、彼女が説いた日本人の信仰の本質を、いま、改めて問い直す

『白洲正子と歩く京都』新潮社

能に親しみ、古寺を巡り、かくれ里に分け入って、日本の美と日本人の魂に迫った白洲正子さん。白洲さんほど、日本文化の要、京都を愛したひとはいないだろう。幼い頃から母親に連れられて歩いた山河や里。出会った風景、ほとけさま。惚れ込んだ手仕事。通い詰めた味…。白洲さんが好んだ京都は、いわゆる観光情報誌で紹介される場とは、かなり異なるだろう。しかしわたしたちは、“本物への厳しい眼”が選び抜いた、“本物の京都”をここに見ることができる。


白洲正子『かくれ里』新潮文庫

世を避けて隠れ忍ぶ村里―かくれ里。吉野・葛城・伊賀・越前・滋賀・美濃などの山河風物を訪ね、美と神秘の漲溢した深い木立に分け入り、自然が語りかける言葉を聞き、日本の古い歴史、伝承、習俗を伝える。閑寂な山里、村人たちに守られ続ける美術品との邂逅。能・絵画・陶器等に造詣深い著者が名文で迫る紀行エッセイ。


白洲正子『十一面観音巡礼』新潮文庫

“女躰でありながら精神はあくまでも男”荒御魂を秘めて初々しく魅惑的な十一面観音の存在の謎。奈良の聖林寺の十一面観音を始めに、泊瀬、木津川流域、室生、京都、若狭、信濃、近江、熊野と心の求めるままに訪ね歩き、山川のたたずまいの中に祈りの歴史を感得し、記紀、万葉、説話、縁起の世界を通して古代と現代を結ぶ。瑞々しい魂で深遠の存在に迫る白洲正子のエッセイの世界。

白洲正子『近江山河抄』新潮文庫

遥坂、大津、比良山、竹生島、沖の島、鈴鹿、伊吹等の琵琶湖を中心とした日本文化の発生の地、近江。かつて“えたいの知れぬ魅力”にとりつかれた近江の地を、深々と自らの足で訪ね歩き、古代からの息吹を感得する。王朝の盛衰、世阿弥の能の源流、神仏混淆のパターン等々、日本文化の姿、歴史観、自然観の源泉への想いを飛翔させ、鮮やかに現代から古代への山河を巡る紀行エッセイ。


高桑信一『古道巡礼』ヤマケイ文庫

交通機関が発達する以前、産業や開発、交易などの必要性から拓かれた人馬が通るための径は、その役割を終え、ふたたび山野に還りつつある。古の径をたどり、その成り立ちに想いを馳せ、廃滅を予感する、著者の筆が冴えるルポルタージュ十四編を収録。『山の仕事、山の暮らし』で、失われゆく山の民の姿を描いて絶賛された著者が、二〇〇五年に刊行した単行本を文庫化。


アレックス・カー『ニッポン巡礼』集英社ヴィジュアル新書

白洲正子の文筆に動かされた著者が、知る人ぞ知る「かくれ里」=隠された本物の場所を巡る。ひっそりとした寺社、山間の集落、海沿いの棚田、離島の原生林、城下町の白壁、断崖に囲まれた自然の入り江―。人が密集する著名な観光地ではない。SNSで話題を呼ぶスポットでもない。そんな場所にこそ、日本の魅力が隠されている。滞日五十年を超える著者が、自らの足で回った全国津々浦々の「かくれ里」から厳選した十カ所を、こっそりと紹介する。

アレックス・カー『ニッポン景観論』集英社ヴィジュアル新書

「醜悪な建築」「邪魔な工業物」「過剰な看板」などの写真を並べながら、なぜ日本の景観は破壊されるのか、貴重な観光資源を取り戻すにはどうすればいいのかなどを論じた、異色のヴィジュアル文明批評。


アレックス・カー『犬と鬼 知られざる日本の肖像』講談社学術文庫

美しい自然、練磨された芸術と文化遺産、高度な技術、優れた教育制度…。一九九〇年代、世界をリードする新文明の構築を目前に日本が失速したのはなぜか?明治維新、敗戦を超え、「近代化」を推進してきた日本は、バブル崩壊を引き金に、本質的に失敗した。経済、環境、人口、教育等の分野で、慢性的で長期的な問題を抱えるこの国への警告の書。


中沢新一『アースダイバー 神社編』 講談社

アースダイバーの新境地!神社という日本の聖地には、人間の精神の秘密にかかわる多くの謎が、ほとんど手つかずのままに残されている。大人気シリーズ待望の最新作。

目次

プロローグ 聖地の起源 第1部 聖地の三つの層(前宗教から宗教へ 縄文原論 弥生人の神道) 第2部 縄文系神社(大日〓貴神社(鹿角大日堂) 諏訪大社 出雲大社 大神神社(三輪神社)) 第3部 海民系神社(対馬神道 アヅミの神道 伊勢湾の海民たち) エピローグ 伊勢神宮と新層の形成


中沢新一『アースダイバー』 講談社

沖積層と洪積層が織りなす山の手と多摩川と隅田川と海民が作る下町の複合体が東京である。散歩の革命を起こしたベストセラー、128頁加筆の完全版登場!アースダイビング・マップ24点。

目次

ウォーミングアップ 東京鳥瞰 湿った土地と乾いた土地 新宿~四谷 死と森 渋谷~明治神宮 タナトスの塔―異文/東京タワー 東京タワー 湯と水 麻布~赤坂 間奏曲(1)坂と崖下 トーキョーダイビング(フォトギャラリー) 大学・ファッション・墓地 三田、早稲田、青山 職人の浮島 銀座~新橋 モダニズムから超モダニズムへ 浅草~上野~秋葉原 東京低地の神話学 海民がつくった東京下町 よみがえる南郊 間奏曲(2) ムサシ野オデッセイ



芳賀日出夫『秘境旅行』角川ソフィア文庫

網走に住むオロッコ族の祭典、亡霊を迎え陶酔する西馬音内の夜、深山のロクロ師の生活、四国の最果ての石垣の村、老人が昔話を伝える南海の離島―ここに描かれるのは景勝的な秘境ではない。「ある日、ある時俄然群衆の中にエネルギーが燃え上ると一変する小世界がある…光景的秘境の地底には、そこに何かがあり普遍的な日本がひそんでいる」折口信夫と宮本常一を師にもつ民俗写真家が最盛期の10年間に旅した2000日の記録。


飯沼義弥『絶壁建築めぐり』G.B

目次

第1章 東北地方 第2章 関東地方 第3章 中部地方 第4章 近畿地方 第5章 中国・四国地方 第6章 九州・沖縄地方 お寺・神社以外の懸造りめぐり


風来堂『秘境鉄道の謎』イースト新書

竹内正浩「『鉄道歴史散歩 東京・関東編』宝島新新書


小林祐一『坂東三十三カ所札所めぐり』メイツ出版

四国おへんろ倶楽部著『クルマでお遍路 四国八十八カ所札所めぐり』メイツ出版


辰宮太一『関東の聖地巡礼』JTBパブリッシング

『関東・甲信越 山の神社・仏閣 札所ガイド』メイツ出版





富田敏子・山内英正 編著『万葉集を歩く』平凡社



持谷靖子『晶子群馬の旅の歌』上・下 みやま文庫





最初のコーナーパネルは、こんな感じでした。


 
 
 

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