最近、「スマホ脳」という本が話題になった時、学校の先生に子どもたちのスマホ漬け生活に対する指導は、なんて言って指導してるんですか?と聞いたら、もう強制しかないと言われてました。
きっと現実はかなり厳しいのでしょう。
ただ、問題はスマホに限らず、情報洪水のこの世の中、情報とどのように付き合っていったら良いのか、基本的なことはどこでも教えられていないことに気づきます。
フェイク、デマ、誤報、誤読、改ざん、偽書など信じてよいのかどうか判断のつかない情報あふれる現代社会で、どのように生きていったらよいのでしょうか。
ベストセラーにもなったハンス・ロスリング他著『FACTFULNESSファクトフルネス』(日経BP社は、そうした現代に大きなインパクトをもたらしました。
このフェアは、アメリカ国防総省がついにUFOの映像を公開したとういニュースをきっかけに始めたものですが、公開されたUFO情報に特別これまで出回っていたことを革新する内容もなかったため、軸足が次第にUFO以外のテーマに変わりました。
単に情報が正しいか間違っているかだけでなく、その情報がどのような制約をもって作られているか、
予算や調査の制約
スポンサーや組織の制約
データの読み方の問題
これら何も知らずに鵜呑みにしてることがあまりに多いものです。
谷岡一郎『「社会調査」のウソ』文春新書
マーティン・ファクラー『データ・リテラシー』光文社新書
田村秀『データの罠 世論はこうしてつくられる』集英社新書
カナダがこうしたメディアリテラシー教育先進国らしいですが、学校で下手に政経、倫社の知識教育などするのは早くやめて、こうした情報との付き合い方の訓練こそ必須科目にするべき時代になっている気がします。
菅谷明子『メディア・リテラシー』岩波新書
烏賀陽弘道『フェイクニュースの見分け方』新潮新書
高野聖玄・セキュリティ集団スプラウト『フェイクウェブ』文春新書
松本一弥『ディープフェイクと闘う』朝日新聞出版
永田浩三『フェイクと憎悪』大月書店
宮崎正勝『世界史を動かしたフェイクニュース』KAWADE夢文庫
日本史上の偽書疑惑の本
藤原明 『幻影の偽書「竹内文献」と竹内巨磨』 河出書房新社
藤原明 『偽書「東日流外三郡誌」の亡霊』 河出書房新社
藤原明 『日本の偽書』 河出文庫
原田実 『偽書が描いた日本の超古代史』 KAWADE夢文庫
原田実 『偽書が揺るがせた日本史』
佐藤弘夫『偽書の精神史』講談社選書メチエ
斉藤光政『戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」』集英社文庫
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