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shorindo

どう変わる?コロナ後の世界

更新日:2022年1月23日


 まさかこのコーナーを作ったときは、1年越しの企画になるとは思ってもいませんでした。世界レベルのパンデミックが、これほどの事態になることは誰もが予想していなかったと思います。

 ましてや次第に弱毒化していくものと考えられていたウィルスが、1年後、さらに感染力を増し、猛威を振るうことなど誰が想像していたでしょうか。



そもそも人類と感染症との付き合いには長い歴史があります。


戦争以上の死者を出し、戦争に匹敵するお金と利権も動く話です。


目前の生命の危機に対処することも大事ですが、この新型コロナに限らず、感染症との付き合い方、コロナ後のこれからの世界がどう変わるのか、じっくり考えたいものです。



ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄 上・下』草思社文庫




H・E・シゲリスト著 松藤元訳『文明と病気 上・下』岩波新書





島崎晋『人類は「パンデミック」をどう生き延びたか』青春文庫

石弘之『感染症の世界史』角川文庫



池上彰・増田ユリヤ『感染症対人類の世界史』ポプラ新書



木村 知『病気は社会が引き起こす』角川新書 内藤博文『感染症は世界をどう変えてきたか』KAWADE夢新書



小松左京『復活の日』ハルキ文庫

半世紀前に今のパンデミックを予見したSF名作


 科学的取材も徹底したサイエンスフィクションであるばかりか、文学としての表現も一流の作品。人類が向き合わなければならない必須の課題を小松左京が問いかけます。



カミュ『ペスト』新潮文庫

酒井シズ『病が語る日本史』講談社学術文庫



幸いヨーロッパやアメリカに比べたら日本は感染率、致死率ともに低かったものの、デルタ株をはじめ今後の変異株や将来の感染症がどのように変わるかなど、誰も正確に予想することなどできません。

通常の医療体制では対応できない非常時に備えることとは、どのようなことでしょうか。



アメリカほどではないものの、このたびのパンデミックで世界が分断されています。

いったいどの情報が正しいのか考えるには、ネットやTV,新聞も必要ですが、本ほど確かなものもありません。


内海聡『医師が教える新型コロナワクチンの正体』ユサブル


日本もデルタ株が登場して以来、「ほんとうは恐くない」派に安易に同調できなくなりましたが、それだけに従来型対応を繰り返すだけでなく、情報を得て適切な対応を心がけたいものです。


西村秀一『もうだまされない新型コロナの大誤解』幻冬舎


井上正康『本当はこわくない新型コロナウィルス』方丈社


岩田健太郎『感染症は実在しない』インターナショナル新書



 決して楽観視しているわけではなく、メディアを通じて出回る情報は、バイアスがかかることが避けられません。

 副反応の問題だけではなく、まったく新しい技術であるメッセンジャーRNAワクチンは、十分な臨床検査を減ることなく非常事態扱いで見切り発車されました。それは1年後、5年後どのようになるかわからないのが事実。  確かに、これまでのワクチンに比べたらノーベル賞もののワクチンかもしれませんが、いま未知の領域に踏み込んでいるをとを忘れてはならないと。




 志賀貢『コロナワクチン 3回目打ちますか?』幻冬舎


ワクチン接種後1000人死亡の真相など、聞きたい実情がしっかりと説明されている本です。









日本のあまりに遅い現実対応能力、説明不足

台湾のオードリー・タンに少しでも学ぼう。


オードリー・タン『デジタルとAIの未来を語る』プレジデント社

オードリー・タン語り『オードリー・タン 自由への手紙』 講談社

アイリス・チュウ他『Au オードリー・タン』文藝春秋



「現代の日本人は情報の量では、戦前とは比較にならあにほど多い。

アクセスする努力を惜しまなければ、どんな情報でも手に入れることができる。

しかし、知ることができても知ろうとしない、一面の情報のみを真実と思い込む、そういう誤りを犯せば、現代人といえども戦前の日本人と異ならない。(丹波宇一郎)




コロナにかかわりなく、人類が長くつきあい続けなければならない感染症をはじめとする病には、人間本来の健康のあり方に立ち返る必要もあるかもしれません。

少し視点は違うように思えるかもしれませんが、地球上で起こる生命現象のすべては、ひとつの生態系のなかでの意味があることです。


緊急時には薬や医療にたよることも必要ですが、まずは発熱や病などの体が発するメッセージをしっかりと受け止められるようになりたいものです。



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